薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク 復刻版 初回特典版 [VJ01000750][制作: Cyc Rose]

作品の概要（DLsite.comより）

耽美、再び―――「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」新OS対応版になって復刻！
2003年、すい星のごとく現れ、たちまちのうちにBL界を凌駕したCyc Rose「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」
あの不朽の名作が新OS完全対応版として復刻します。
20年の時を経ても決して色あせないその艶やかさと官能は、
あなたを底知れぬ耽美な世界へと導いてくれるでしょう。
わかり易いカードゲームを採用したシステムは、カップリング・受け攻め設定自在。
組み合わせ次第で「純愛系」「ダーク系」と二通りのテイストをお楽しみいただけます。
◆最新OS Windows10/Windows11に完全対応
◆キーワードは「耽美」。禁断と官能的な雰囲気を演出することに重点を置きます
舞台は昭和初期の全寮制男子学舎、登場するのは怜悧な生物教師、白皙の美青年、
混血の小説家、無骨な士族の青年…。
比較的長くボーイズラブというジャンルを愛好してきた方には
ちょっと懐かしく感じられるような要素かもしれません。
本作は、敢えて「耽美モノ」であることにこだわり、「耽美」という言葉から連想される、
背徳感、倦怠、頽廃、死の匂いといったダークな要素を主要なモチーフとし、
人の心に潜む光と闇を描き出していきます。
◆主人公と攻略キャラの受け攻めを自由自在に切り替え可能な、総リバBLゲーム
◆初回特典
「薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」初回限定版に付属した短編小説「思ひ出」、
ファンディスクDXに付属したドラマCD「よびごえ」を同梱（いずれも完売絶版したコンテンツです）。
薔薇ファンのみならず、今回「初めて薔薇ノ木ニ薔薇ノ花咲ク」をご体験いただく方にも必携の、
本編を補完するコンテンツがよみがえります。
・短編小説「思ひ出」（復刻版）　→　PDFデータ
・ドラマCD「よびごえ」（復刻版) 　→　音声データ
初回特典はデータとして製品と一緒にインストールできる仕様です。
時代は、遠く大陸から軍靴の響きが聞こえ始めていた、昭和初期。
将来を約束された若き選良たちの学ぶ、全寮制の男子学校が存在していた。
彼らにとって学生生活とは約束された将来へのいわば待機期間である。
或る者は学問に専念し、或る者は独逸哲学を論じ、そしてまた酒色に興じ放蕩三昧の日々を送る者さえあった。
主人公はそんな学校で下働きをしている青年、日向　要。　
ぼさぼさの頭に時代遅れのつましい身なりで、黙々と校内の雑用仕事をしている要は、
選良を自認する一部の学生から小馬鹿にされる存在だったが、時折訪れる勉学の機会に喜びを感じ、
彼なりに平和な日々を送っていた。
そんな或る日、要が唯一親しくしていた下級生の少年が、小鳥の死骸を手に現れる。
骸を薔薇の根元に埋めてほしいというのだ。
要は彼の頼みに応じ、小鳥を学校の裏庭にある薔薇の元に葬る約束をする。
立ち枯れの古木に瑞々しい蔓が幾重にも絡んだその蔓薔薇は、
要の丹精の甲斐あって学校には不似合いなほど艶やかな花をつけており、
哀れな小鳥の墓には相応しいように思われたからだ。
だが、少年との約束を果たそうと裏庭を訪れた夜更け。
要は背後から音もなく近づいてきていた何者かに薬をかがされ、昏倒する。
そして要は、そのまま何者かによって無理矢理犯されてしまう――。
数日後、要と懇意な生物教師・月村の手元に、要が陵辱されている現場を写した幾葉もの写真が届けられる。
差出人の名は、「花喰ヒ鳥」。
暴行の事実を知った月村は憤り、要は月村に勧められるままに、
謎の人物「花喰ヒ鳥」を探しはじめるのだが――
事件の日以来、どういうわけか要に対する態度が露骨に変わった、幾人かの学生達がいた。
そして、つる薔薇の影に佇む、「花喰ヒ鳥」を名乗る青年の存在。
さらに要と懇意にしていた下級生の行方不明事件の発覚。
怪しげな出来事が絡み合う中、やがて要は、幾人かの学生達が自分が犯された現場を目撃していたり、
その事実をすでに耳にしていたことを知る。
動揺する要に、月村は囁く。
辱めを受けた事実を漏らさぬように、彼らを要と同じ目に遭わせてやればいい…、と。
月村の言いなりになって、暴行の事実を知る学生たちを陵辱していくのか。
それとも、月村から離れ、彼らとの信頼関係を築いていくのか。
要は、重要な選択を迫られることになる…。
要を陵辱した「何者か」とは誰なのか、そしてその目的とはいったい…？
黄昏の裏庭に薔薇が一輪、ほとりと落ちる…。
●日向 要　（CV：千葉進歩）
本作の主人公。
学校の小使い。
ぼさぼさ髪の風采の上がらない見た目だが、天然ボケぎみでおっとりとした性格の、動植物を愛する青年。
暴力的なことが嫌いで、喧嘩をするくらいなら自分が折れることが多いタイプ。
一部の生徒からはその性格が惰弱だとさげすまれることもある。
本来なら、学生として入学するはずだったのだが、とある事情から正規に入学することかなわず、下働きとして学校に身を置いている。
だが、彼にとって、学問の近くにいることが出来る環境は、そう悪いものではなかった。
時折学生達の姿を見て悲しい思いをしながらも、事件が起こるまでは月村に学問を習ったりしながら、それなりに平和に過ごしていたようなのだが…。
「探します、あの男を。…『花喰ヒ鳥』を。」
●月村 幹彦　（CV：一条和矢）
主人公・要に親切な生物教師で、学生寮の寮監。
理性的で、感情の波をほとんど現さない人物。
他人とは進んで関わりを持たない人物だが、要については思うところがあるらしく、書物を与えたり学問を教えるなどしている。
彼の手元に要が犯された時の写真が届けられたことから、要に犯人探しをすすめ、協力してくれるようになるが…。
時折、普段の穏やかさからは想像も出来ないような冷酷さ・残酷さをのぞかせ、要を困惑させることも。
一介の教師にしては、身の回りにさりげなく高価な品々を置いているようなこともあり、その出自には疑問を抱く者もあるようだ。
「私は嘘は吐きませんよ。…隠し事はしますがね。」
●土田 憲実　（CV：天田真人）
士族の次男坊。
剣道の達人。
学校卒業後は、海軍学校への進学を志望している。
曲がったことが嫌いな実直な性格で、口数の少ない木訥な青年。
一見してそうとは分からないほど表情に乏しいため、近よりがたい印象を与えることもあるが、根はおおらかで思いやり深い。
学校内で、要に対して好意的に接している数少ない人物のひとり。
実は要の子供時代の様子を知っているため、要の現在の様子を気にかけているらしい…。
「―――俺は、あんたの力になりたい。」
●水川 抱月　（CV：森川智之）
自らを「花喰ヒ鳥」などと称する、風変わりな青年。
学校関係者ではないが、時折校内に姿を現す。
殊に裏庭のつる薔薇付近に現れることが多いため、要に犯人ではないかと疑われる。
実際は、近在の日英混血の小説家。
作品は耽美派探偵小説で、あまりに趣味的な内容のため、読者は少ない。
だが一部の人間からは熱烈に愛好されているようだ。
享楽的でポジティブ。
人なつこく誰とでも親しくなれる性格。
生物教師の月村とは学生時代の同窓（水川は文丙、月村は理乙）で同じ寮に居たため、月村の個人的な過去を知っているらしい…。
ちなみに「水川抱月」はペンネーム。
「君は、僕のことを少しは好いてくれてる？」
●火浦 あずさ　（CV：佐藤勇）
上級生からの絶大な人気を誇り、親衛隊まで持つ美少年。
木下真弓といつも一緒に行動している。
一見明朗快活で、人なつっこい少年に見えるが、潔癖性の気があり、気位が高く、心の底では他人を蔑んでいる。
だがその一方、他人の表面的な姿を信じてしまうような、ある意味純真な、子供っぽいところもある。
血筋が良くしかも優秀な金子光伸にあこがれを抱いており、何かといえば、まとわりついているようだ。
「気安く触らないで欲しいな。」
●金子 光伸　（CV：川田紳司）
元大名家の流れを汲む、子爵家の子息。
父は貴族院議員。
学校では首席をつとめ将来を嘱望される優秀な青年だが、夜な夜な寮を抜け出し、盛り場で放蕩に耽るなどの二面性を持つ。
色町には馴染みの芸者などもいるようだ。
物事を斜に構えて見ることが多く、夢や希望などをもつことはナンセンスであると思っているシニカルな価値観の持ち主。
自分とは違い真っ直ぐな性格の土田に対しては、ライバル心にも似た屈折した思いを抱いている。
また、水川の小説の密かなファンでもある。
「冗談だよ。メートヒェンは可愛いね。」
●木下 真弓　（CV：梯篤司）
一見、おとなしく気弱そうな少年。
いつもあずさの影にひっそりと立っている。
貿易商だった父と、その手伝いをしていた母は船の事故で死亡。
両親の友人であった火浦あずさの父母に引き取られ、あずさやその姉とともに育てられた。
実は過去に何者かによって性的悪戯を受けていた経験がある。
幼なじみであり、いつも一緒にいるあずさに対しては、嫉妬、憎しみ、憧れなどの入り交じった複雑な感情を抱いているようだ。
「――僕は、あずさには逆らえないんです。」

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